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牧場について

牧場について

日本における羊肉の自給率をご存じですか?実は1%にも満たないと言われています。
北海道で日々食されているジンギスカンは、実はほぼ輸入品ということになります。

「北海道=羊=ジンギスカン」という一般的な認識とは反して、貴重過ぎる国産羊肉は通常の市場では出回ることなく、高級レストランやホテルで扱われているものが殆どです。

石田めん羊牧場の羊肉も、年間を通して全国のレストランへ出荷されています。そしてそれらの大切な羊肉は、羊飼いが信用するシェフの元にしかお送りしていません。

 

当牧場が主体として飼育している「サウスダウン種」はイギリス原産の品種で、数が急激に減りレア・シープ(希少種)に認定されています。体中が毛で覆われ、脚が短く寸胴体型、大変愛くるしい表情をしてます

肉用種の中でも「羊肉の王様」と言われるほど、非常に風味豊かで、繊維も柔らかく、その旨味は群を抜いています。

美味しい羊ならなぜ数が増えないのか…それは経済動物として見た場合、あまりにも困難だからです。

小柄な体型、繁殖能力の低さ、系統の少なさ、まさに羊飼い泣かせの品種がサウスダウンです。

石田めん羊牧場は2001年から新規就農で始めた牧場です。
生産から販売まで、レストランで料理として提供するまで、どこまでも自分たちの目で確かめないと納得しません。
顔の見える販売、直に声を聞くことができる関係を大切にします。
 

1頭から得られる利益は、他品種と比べるとずっと低いのに、それでもこの品種にこだわるのは「抜群に美味しい」ただそれだけの理由です。

ただ、サウスダウン純血種のみの牧場というのは現実問題として成り立ちません。

石田めん羊牧場では、サウスダウン種が少なくとも3/4以上のオリジナルの羊肉を、品質にブレのないように生産し続けることを目標としています。

 

2001年に20頭の羊と2haの土地、オンボロ小屋からスタートした石田めん羊牧場は、現在は約900頭、50haにまで規模を拡大することができました。

これまでの道のりの中で欠かせないのが牧羊犬たちです。

彼らは羊飼いの右腕として、広い放牧地を駆け巡っています。牧羊犬の存在なくしては、いまの石田めん羊牧場はありません。

 

シェフとの本音のやり取り、個人でご購入頂いたお客様からの反応、個々の声を直に聞くことができるのが、色んな縛りのない羊飼いという仕事の特権であり、苦難であり、幸せでもあると私たちは考えています。

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【石田直久】

山口県防府市出身。

帯広畜産大学修士課程修了後(在学中から羊に憑りつかれる)、2年間の実習を経て晴れて羊飼いとなる。

自分の子供よりも仔羊の世話に翻弄され、出産シーズンには毎年育児ノイローゼに。

 

【石田美希】

滋賀県彦根市出身。

広い大地を夢見て北海道へ。

帯広畜産大学卒業後、飲食業を経て羊飼いの嫁になる。

羊の繁殖もさることながら、自分の繁殖にも熱心に、いつの間にやら4児の母。

子育てエンドレス…と思っていたが、そろそろトンネルの出口が見えてきたところ。
特技は羊の胃袋の洗浄(自称世界一)。

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